ジンバブエでの生活の事や途上国や日本の教育政策の事について書いています(ここでの見解は個人の見解であり、所属団体の見解ではありません)
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 早生まれはプロ野球で活躍できないのか?7.早生まれはサッカー日本代表で活躍できないのか?&まとめ
2011年12月26日 (月) | 編集 |
前回までプロ野球選手の生まれ月に関して、学歴・選手数・打撃成績・投球成績の観点から見てきました。分かった事の主な点として、①4-6月生まれのプロ野球選手は、早生まれのプロ野球選手の倍以上の人数がいる。②4-6月生まれと早生まれを比較すると、早生まれにおいて高卒選手が少ない(投手限定)。③4-6月生まれのプロ選手は人数は多いが平均成績が悪い。④早生まれはプロ野球選手の人数は少ないものの成績は平均かそれ以上のものを残している。⑤4-6月生まれのプロ野球選手は多く早生まれは少ないように、プロ野球選手の人数は生まれ月によって歪みがあるものの、打撃タイトルを取れるか否かはあまり生まれ月と関係ない。⑥投手タイトルについては生まれ月ごとの選手数の分布とタイトル獲得人数の生まれ月の分布は似たものとなっている。といったものでした。

今日は、他のスポーツでも似たような事が言えるのか、サッカーを事例に少し考えてみようと思います。



プロサッカー選手の人数と生まれ月の関係はこちらのサイトでもまとめられていますが→http://www3.mahoroba.ne.jp/~masayosi/lailaps/essay/001.html、4-6月生まれのプロサッカー選手は早生まれのプロサッカー選手の2倍以上いて、4月生まれと3月生まれの比較に限ると、その差は三倍強になっています。

上のHPは、プロ野球選手編の結論①と同じ事を示しています。では、その他の結論についても同じ事が言えるのでしょうか?サッカーは野球ほど成績を数値化しやすいわけではないので、Jリーグ設立以降のサッカー日本代表選手で、代表の試合に10試合以上出場した選手を、野球のタイトルを取れる位優秀な選手のサッカーにおける代理指標として、生まれ月の分布を考察してみようと思います。

Jリーグ設立以降に日本代表として10試合以上出場した選手は全部で98名います。各四半期生まれごとに対象選手数を見ると次の様になります→4-6月生まれ:29名(30%)、7-9月生まれ:35名(36%)、10-12月生まれ:15名(15%)、早生まれ:19名(19%)。4-6月生まれのプロサッカー選手が、早生まれのプロサッカー選手の倍以上の人数がいることを考慮すると、それほど4-6月生まれのプロサッカー選手が活躍しているとも、早生まれが活躍できていないとも言いづらい数字です。



では、もう少し条件を厳しくして、日本代表で20試合以上出場した選手・50試合以上出場した選手の誕生月の分布を見てみましょう。まず、サッカー全日本代表として20試合以上出場した選手の生まれ月の分布を見ます→4-6月生まれ:19名(26%)、7-9月生まれ:29名(40%)、10-12月生まれ:9名(12%)、早生まれ:16名(22%)。

次に50試合以上出場した選手の誕生月の分布です→4-6月生まれ:9名(26%)、7-9月生まれ:14名(41%)、10-12月生まれ:2名(6%)、早生まれ:9名(26%)。

サッカー全日本代表として10試合以上出場した選手の誕生日月の分布と比べて、20試合以上・50試合以上全日本代表として試合に出場したより優秀なサッカー選手の誕生月の分布では、4-6月生まれの選手数と早生まれの選手数の差が殆どなくなっています。これは、4-6月生まれのプロサッカー選手が早生まれのプロサッカー選手の倍以上の人数がいる事を考慮すると、驚くべき数字だと思います。さらに、主な早生まれの選手を見てみると、KING KAZUや中田選手、遠藤選手、中澤選手といった超一流どころがポジションを問わずに揃っています。



根拠はやや不十分ではありますが、早生まれは選手数が少ないのに、サッカー全日本代表の試合に20試合以上も出場できている選手数では4-6月生まれと引けを取らない事から、サッカー界における生まれ月の影響は野球界の野手と似たような傾向があるのではないか、と考えられます。サッカーのスカウトにおいても、4-6月生まれの選手をスカウトする場合、その選手が突出して見えるのは真の実力によるものなのか、それとも1年分の身体的・精神的・頭脳的成長差によるものなのか見極める必要があると考えられます。

また、早生まれの子どもであっても、全日本代表で活躍できるような才能を持っていれば、それは生まれ月に関係なく如何なく発揮されるものなので心配はないのですが、全日本代表にはなれないけれどもプロとしてやっていけれる程度の才能の子には影響が出てくるので、家庭・学校・スポーツ少年団やユースでの配慮が必要だと考えられます。



これまで、野球とサッカーでの状況から早生まれはプロ野球選手として活躍できるのか見てきましたが、確かに早生まれはプロ野球の選手になりづらいものの、とりあえずプロに成れてさえしまえば、生まれ月に殆ど左右される事なくプロとして活躍できるようです。しかし、プロ野球選手になれるか否かが生まれ月によって左右される現状は、プロ生活において早生まれが不利を受けていない事・人数が一番多い4-6月生まれの成績が低い事、から養成・選抜段階において早生まれが不利を受けていることを示唆しています。野球少年が生まれた月によってプロ野球選手になれる確率が大きく違ってしまうこと・より高いレベルのプレーをファンは望んでいるのにそれ相応の選手が入団していない事、は許容されるべき事ではないと僕は考えます。

学力に関して、早生まれが被る不利の程度は留年の有無や入学を遅らせるせる事が出来るか否かの2点に左右されると言われています。日本の自動進級制・入学遅滞の禁止に代表される硬直した教育システムは、確かに教育資源を効率的に使用する事ができるメリットはあるのですが、早生まれに代表される不利を抱えた子どもに対して教育資源を効果的に使用する事ができないというデメリットも存在します。

学力に関しての研究状況から、早生まれの子どもがプロ野球選手になりづらいという現状を変えるためには、留年・入学遅滞が許されるより柔軟な教育システムを取り入れていくか、現在の公平な教育システムから不利を抱えた子どもに教育資源を集中的に投資する公正な教育システムへの転換が求められると考えます。

と、結論を述べた事ですし、婚約者さんも日本から帰ってきたので、このシリーズはこの辺りで終了しようと思います。来年も1人のプロ野球ファンとして好珍プレーを期待しつつ、プロ野球を楽しもうと思います。
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