ジンバブエでの生活の事や途上国や日本の教育政策の事について書いています(ここでの見解は個人の見解であり、所属団体の見解ではありません)
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 ハイパーインフレーション後のジンバブエでの買い物の様子
2012年12月09日 (日) | 編集 |
ジンバブエは未曽有のハイパーインフレを経験し、自国通貨を放棄して米ドルを流通させることでハイパーインフレを収束させました。しかし、米ドルが流通しているものの、あくまでも流通しているのは紙幣だけで硬貨は出回っていません。さらに、物の値段が消費税のかからない100円均一ショップのようになるのかと思いきや、大半の物はセント単位で値段がついています。ではそんなジンバブエで買い物をすると、お釣りや端数は一体どうなるのでしょうか?

①端数は切り上げor切り下げ
多分これが最も容易な方法だとは思うのですが、端数が20セントに満たないぐらいだと端数を切り上げたり切り下げたりして、お釣りを発生させないようにしている店が見られました。ちょっと驚いたのは、端数を切り上げて店側がお釣りを渡さなくても済むようにするケースばかりかと思いきや、端数を切り下げて端数分は店側が負担するケースもかなり多く見られます。

(例①)Chicken inというジンバブエ版ケンタッキーのチェーン店があるのですが、1.20ドルのコカコーラを買いました。1ドル札2枚を渡したのですが、1枚はそのまま返されました。。。



②商品を複数購入するように勧められる
50セント未満の物を一つだけ購入しようとすると、お釣りの額をできるだけ小さくして、①のケースのようにしようとするお店が、特に小口の商店やコンビニエンスストアなどで見られます。

(例②)ジンバブエではミネラルウォーターの大半が50セント以下で売られています。小口商店で一本だけミネラルウォーターを購入しようとすると、もう一本持っていくように言われます。が、さすがに水を二本も飲みきることはできません。。。



③お菓子をお釣りにする
前回も触れたのですが、ジンバブエでは写真を撮る事がかなり難しい状況となっているので写真をお見せできないのが残念ですが、スーパーマーケットや小口商店ではレジの前に飴・ガム・チョコレートを大量に入れた箱が置かれているのをよく目にします。そのようなお店では、お釣りとして発生した端数の分だけお菓子を持っていくように指示されます。お菓子によって値段が決まっていて、小さな飴なら1個1セント、大きな飴なら1個5セント、ガムなら1個10セント、チョコレートなら1個25セント、といった感じでお釣りの額に応じてお菓子を持っていくように指示されます。ひょっとしたらジンバブエではお菓子が成長産業になるのかもしれないですね。

DSCN0235.jpg

(例③)上の写真は9.98ドルの買い物に対して、20ドル札を渡した結果、10ドル札+小さな飴玉が2個返ってきたものです。ちなみにですが、この時はまだ無知だったのでお菓子箱の中からチョコレートバーを選ぼうとしたら、それは20セント分だから駄目だと窘められました。。。



④端数分のクーポン券を発行する
これは大きなスーパーマーケットで見られるのですが、お釣りとして発生した端数分のクーポンを発行するケースもあります。次の買い物時にそのクーポンを持っていくと、その分だけ値段を引いてくれます。妻の情報によると、クーポンを複数枚貯めることで、現金を払わずにクーポンだけで買い物をすることが可能なようです。お釣りの額が小さければ問答無用で③の選択肢になるのですが、40セント以上位のまとまったお釣りの額になると、お釣りをお菓子にするかクーポン券にするか選択するように聞かれます。

DSCN0234.jpg

(例④)上の写真がクーポン券の実物です。お釣りが64セントだったのでクーポン券を発行してくれました。次回の買い物でこれを持っていくと64セント金額から引いてもらえます。



⑤南アフリカ・ランドとボツワナの硬貨
お釣りの小銭が南アフリカ・ランド(硬貨)で返ってくるケースもたまに見られます。南アフリカ・ランドは米ドルと並んで法定貨幣として認められているので、米ドルの端数が南アフリカ・ランドで返ってくるのは最も正しい方法であるような気がします。極々稀にボツワナの硬貨でお釣りが返ってくることがあります。これも写真を撮ってこられないのが残念ですが、スーパーマーケットのレジの所にはその日の為替レートが米ドル-南アフリカランド、米ドル-ボツワナのお金、米ドル-ユーロについて掲載されています。ただ、出回っている数が圧倒的に不足しているのと、1ランド=11セントぐらいとやや大きいので、あまり南アフリカ・ランドでお釣りが返ってくるケースは見られません。もし日本の皆さんがジンバブエにいらっしゃる機会がありましたら、南アフリカ・ランドやペニー・ダイム・クォーターといった米ドル硬貨を持ち込んでくると、ジンバブエ人に感謝されるかもしれません(?)

DSCN0363.jpg

(例⑤)南アフリカに行っていないのですが、上の写真のように南アフリカ・ランドの硬貨を手にする事ができます。来て3日目にボツワナの硬貨を手にしたのですが、その貴重さに気がつかず写真も撮らずに直ぐに使ってしまったのが惜しまれます。。。



私は今回初めてアフリカ大陸に住むことになったのですが、他のアフリカ諸国に住んだ経験がある方々に言わせると、ジンバブエの人々はかなり控え目で忍耐強いらしいです。確かにこちらに来て3週間ほど経ちますが、そのような印象を受けます。だからこそ端数は全部切り上げとか100円均一ショップのようにはならずに経済が回っているのかな、などと思いました。

そういえば今年度中に立ち上がるNGOの理事の一員としてネパールにも携わっているのですが(コンセプトペーパー・団体規約等は出来あがっているので、支援してみたい・話だけでも聞いてみたい・一緒に活動してみたいという方がいらっしゃいましたら、SarthakShikshaJP@gmail.comの方までお気軽にご連絡下さい。)、ネパールもジンバブエ同様イギリスの影響を受け、海のない内陸国で、人々の教育水準もある程度高く、国民性も控え目な所があるので、ジンバブエに来てみてどこかしらネパールに似た印象を受けます。

仕事の内容は書きづらいのですが、ちょっとハイパーインフレーション下でどのように教育が行われていたのか、幸いにもこちらの大学の先生に伺う事ができたので、次回は経済が崩壊する中でどのように教育が行われていたのかを少し書いてみようと思います。

DSCN0233.jpg

(おまけ:アメリカに4年間住んでいましたが、一度も2ドル札を見たことがありませんでした。まさかこんなところにいたとは。。。)
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コメント
この記事へのコメント
 面白い記事でした。
 自国の通貨が自国で使われなくなるというのはずーっと日本に暮らしている人間にはピンと来ないですけど、日本は今デフレで、しかも借金は山ほどありますから、ハイパーインフレを仕掛けようという動きはいつ出てきても不思議じゃないです。
2012/12/12(水) 22:32:02 | URL | shira #-[ 編集]
Re: タイトルなし
途上国を回っていると大体の国で米ドルが使えてしまうのと、アメリカに4年間住んでいたので、たまに日本に帰国した時に米ドルが使えなくて不思議な感覚になってしまいます。。。日本は今日は選挙ですね、このままデフレ政策が続くのかも見ものですね。
2012/12/16(日) 08:25:54 | URL | RED #-[ 編集]
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