ジンバブエでの生活の事や途上国や日本の教育政策の事について書いています(ここでの見解は個人の見解であり、所属団体の見解ではありません)
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 日本に大学院生はどれぐらいいるのか?(Education at a Glanceから①)
2012年10月16日 (火) | 編集 |
ここ最近、OECDから9月に出されたEducation at a Glanceを読んでいます。これと一緒に出されるカントリーノートの方は、例えば日本の公教育支出がOECDで最低レベルだ、といったニュースで取り扱われるのですが、本編の方がせっかく面白いデータがふんだんに入っているのにメディアで取り扱われる機会が少ないのはちょっと残念です。ジンバブエ出発までちょっとその面白さを紹介しようと思います。

まずは、日本の大学院の規模についてです。日本の大学院と言うと、「博士が100人いる村」の恐ろしい結末や、大学院に行っても仕事がないという噂で、日本の大学院生はかなり多い印象を受けますが、日本の大学院生の人数はOECD諸国と比較してどんな感じでしょうか?

プレゼンテーション2

上の図は、同学年の内、一体何%の人が修士課程を修了するのか、OECD諸国の値を表したものとなっています。法科大学院や教員養成大学院の話を聞くと、日本の修士課程修了率は高そうな印象を受けますが、OECD諸国と比べると、日本の修士課程修了率は相当低い事が分かります。

プレゼンテーション3

次に、博士課程修了者の割合ですが、これも思ったほど高くありません。

これ以上拡大すべきかどうかは分かりませんが、日本の大学院生の数はOECD諸国と比べると随分少ないようです。大学以上に、大学院を拡大させるべきかどうかは難しい所があるので(特に博士課程)、OECD諸国と比べて少ない大学院生の数が、日本にとっての政策課題なのかどうかはちょっとよく分かりません。ただ、大学院生の数がこれほど少なく、かつアメリカ辺りでは修士号取得者が足りないと言われている事を考慮すると、日本経済が大学院レベルの人材が不足していると感じていないのであれば、日本経済は高度な技術や知識を持った人材をそれほど必要としない未熟な経済構造なのかな、とも思いました(感想文)。



日本の経済構造は私の専門外でよく分からないので、代わりに大学院生の数が少ないという事について、私が働いている業界から見てどうなのか?を少しだけ書いてみようと思います。「日本は学歴社会」、という言葉は良く聞きますが、この大学院生の少なさから見ても分かるのですが、日本ほど学歴社会じゃない国も珍しい、と思っています。国際機関で専門職として働こうと思うと、修士号が必須といわれています。また、教育長や校長、文部官僚といった教育行政職に就く人もかなりの割合で、教育行政・教育マネージメント・教育政策といった分野で大学院を修了している印象を受けます。

ところが、日本の場合、大学院に行っていなくても官僚になれるどころか、要職にすら昇進していく人までいます。校長先生や教育委員会のメンバーも殆ど大学院を修了していないようです。私の業界的には、別に大学院の学歴がなくても就職や昇進に影響がない日本が、学歴社会だとは到底思えません。。。



あと、大学院絡みで個人的な願望を言うと、教育行政官を養成する大学院が日本にもあればいいのになと思います。途上国の教育官僚を呼んで長期研修をやるにしても、今だと国際協力研究科がその役割を担っていて、決して日本の事に詳しい教育学部がやっているわけではないので、よく言われる「日本の教育経験を途上国支援に活かす」、という事が本当にできているのかどうかよく分かりません。。。教員養成の修士化と同時に、教育行政官養成の修士化、行政官の昇進への大きなアドバンテージとなる博士化を進めて、日本の教育官僚の専門性向上と、途上国支援への活用を図って欲しいな、というのが個人的な願望です。



さて、公用パスポートをようやく受け取ったのですが、航空券を手配する担当の人が引き継ぎをせずに休暇を取ってしまったので、もう少し出発が遅れそうです、困った困った。。。
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学歴じゃなくて学校歴
 日本で一番モノを言うのは大学ランキングなんでしょうね。大卒とか院卒とかいう学歴よりも、◯◯大学卒という「学校歴」の方が神通力があるようです。最近ではタレントすら学校歴がモノをいうようです。
2012/10/18(木) 21:28:07 | URL | shira #-[ 編集]
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