ジンバブエでの生活の事や途上国や日本の教育政策の事について書いています(ここでの見解は個人の見解であり、所属団体の見解ではありません)
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 大学・大学院での専攻と失業率・給与
2012年01月05日 (木) | 編集 |
ジョージタウン大学の教育と労働力研究所から大学・院での専攻と失業率に関する興味深いレポートが出されたのでご紹介します。

まず大卒・新卒の失業率から見ますが、どのような学部を卒業しても新卒失業率は高卒・新卒失業率の22.9%、高校中退・新卒(?)の31.5%という新卒失業率よりも低くなっていることが大きな特徴です。また、新卒労働力需要が景気にそれほど左右されない公的セクターでの雇用が主となる、教育学部や医学部の卒業生の新卒失業率は低いものとなっています。さらに、このレポートによるとアメリカでは近年建築セクターが崩壊しているので、建築を専攻した新卒の失業率が他の学部よりもやや新卒失業率が高くなっています。

スライド1

次に30歳から54歳の間での出身学部別失業率を見ます。ここでも、どのような学部を卒業しても高校中退者の失業率14%、高卒者の失業率10%よりも低い失業率となっており、大学時代に何を先行しようが高卒よりは仕事にありつける可能性が高い事が分かります。さらに、若年者層の失業率の酷さが近年何かと話題になりますが、やはり基本的にはどの学部を卒業しようとも、同じ学部を卒業した若年層よりは失業率が低くなっています。さらに、理系出身者の失業率は文系出身者の失業率よりも低くなっている事も大きな特徴だと思われます。

スライド2

引き続いて30歳から54歳で大学院を卒業した人の大学院での専攻別失業率です。院卒の専攻別失業率の傾向はほぼ大卒の出身学部別の失業率と似たような傾向を示しています。院卒の専攻別失業率に関して着目すべき点は、大学院でどの専攻を修めようとも、院卒の失業率は大卒の同じ学部の卒業生よりも失業率よりも低いという点です。失業という点については、高卒よりは大卒、大卒よりも院卒の方が改善されており、より教育を受けるメリットが存在すると言えるでしょう。

スライド3

最後に、大卒の出身学部別の中位数給与と院卒の専攻別中位数給与もおまけに貼り付けておきます。特徴としては、理系の方が給与が高い・院卒の方が大卒よりも給与が高いといった点が挙げられると思います。ちなみに、教育学部は失業率が極めて低く、ある意味雇用が安定しているものの、給与はかなり低くなっており、給与を犠牲にして安定を買っているような感じです。

大卒出身学部別失業率と中位数給与
スライド4



院卒専攻別失業率と中位数給与
スライド5

大学教育・大学院教育は何を専攻しようとも、失業率・給与それぞれを良くしてくれます。しかし、その程度はこれまでの研究が明らかにしてきたように大学の質にも依存します。さらに、大学の質に加えて大学・大学院で何を学んだかも、どの程度失業率や給与を良くしてくれるのかに関係してくるようです。
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